岐阜のマチュピチュ!「天空の茶畑」へ行ってきました!行き方とかお茶処とか

「天空の茶畑」や、「岐阜のマチュピチュ」と最近呼ばれるようになった岐阜県揖斐郡の上ヶ流(かみがれ)地区へ行ってきました。

上ヶ流地区では、在来種のお茶、春日茶を栽培しています。在来種のお茶とは数100年前に中国から伝来したままのお茶で、現在主流の「やぶきた茶」などとは違い、様々な品種の木が植えられています。中には、樹齢数100年の老木もありました。

在来種は手間もかかる、生産量も少ないということで、日本のお茶の3%しか残っていません。獅峰龍井茶、君山銀針、鳳凰烏龍、プーアル茶など、中国の高級茶と同じですね。

そんなお茶の産地、上ヶ流地区のお茶を全国に広めたい!と地元の方が立ち上がって、整備したのが「天空の茶畑」です。

絶景の「天空の茶畑」が見られる場所

住所

岐阜県揖斐郡揖斐川町春日(旧春日村)六合

地図

なんと、GoogleMapにも登録され、130件以上の口コミが付いています。

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お勧めの行き方

自家用車

基本的な行き方は車しかありません。なんていったって、上ヶ流(かみがれ)地区はもともと観光地ではなく茶畑。茶畑には数十軒の住人の方しか住んでおりませんからね。

駐車場は100台ほど。茶畑と茶畑との隙間に何とか作られた感じで、地元の方が頑張って整備されたのだと思います。

駐車料金はかかりませんが、協力金を入れる箱がありました。私は頑張ってほしいという気持ちで数100円を入れました。こういう感謝の気持ちは大切にしたいですね。

天気の良い日はサイクリングを楽しもう

マイ自転車で

養老鉄道はサイクリング推奨の鉄道会社です。混雑時でなければ、自転車を追加料金なしにそのまま載せることができます。(土日は終日OK)

養老鉄道サイクルトレイン

電動レンタサイクルで

また地方自治体と協力して、養老鉄道の揖斐駅池野駅で電動レンタサイクルが借りれます。

「養鉄トレクル」予約サイト

どちらの駅で返却してもOKなのが便利ですね。マウンテンバイク(1000/)、シティバイク(900/)があります。台数は限られているので、事前予約がお勧めです。

揖斐駅までは乗車時間1時間ほど。JRは15分に1本、養老鉄道は20~40分に1本です。

  1. JR名古屋駅→JR大垣駅(新快速35分)
  2. 養老鉄道大垣駅→揖斐駅(25分)

私が訪問した日も、電動バイクとけっこうすれ違いました。きれいな茶畑を見ながらのサイクリングは最高ですね!

公共交通機関(路線バス)

公共交通機関でも行けなくはないです。名古屋からの行き方はこんな感じ。

  1. JR名古屋駅→JR大垣駅(新快速35分)
  2. 養老鉄道大垣駅→揖斐駅(25分)
  3. 揖斐駅前バス停→宮ノ下バス停(名阪近鉄バス20分)
  4. 宮ノ下バス停→天空の茶畑(2km、高低差200m、徒歩1時間)

バス停から登り坂2kmはちょっとしんどいですね。天空の茶畑を見るためにも登りますから。

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「天空の茶畑」訪問記

「天空の茶畑」展望台へ

今回、私はバイクでやってきました。バイクとってもサイクリングではなく、モーターバイクです。走っていると、途中でこんな風景が見えてきます。

モーターバイクですので、車と同じ駐車場に停車しました。天空の茶畑はどこだろうとあたりを見渡すと、「見晴の良い場所」という手づくりの看板が至る所にありました。地元の方が頑張って作成されているんですね。

駐車場を管理されている方にパンプレットを頂きました。

(実費で作成した)パンフレットまで頂けるなんて、、、ちょっと感動。協力金を400円ほど料金箱に入れてきました。

「現在地」と書いてあるのが駐車場です。見晴の良いA地点、B地点までは20分。

それでは、「天空の遊歩道」の立て看板に従って、どんどん登っていきましょう。

歩き始めてすぐ、眼下に茶畑が広がっています。

国家「君が代」に出てくる「さざれ石」はここから20分ほど離れた同春日地区にあります。私はそちらへも行ってきたのでわかるのですが、急に君が代の立て看板を見た人はわからないかもしれませんね。(この記事の後半にさざれ石の訪問記があります)

歩き始めて5分ほどで、スギ林の中にある林道へ入っていきます。ここからはけっこうな山道ですので、行くときはスニーカーなど歩きやすい靴にしましょう。

スギ林を通り抜け、山道を登った後は地図にあるB地点があります。

おぉ、茶畑が山の中に浮かんでいますね!!

さらに上へ上ってA地点へ行ってみました。

周りの木が多くなりますが、眺めはさらに良くなりました。日曜日の14時の時点では、周りには2030人ほどの方がいました。皆さんの年齢も10歳以下から60歳越え(推定)と様々です。

休憩も兼ねて10分ほど景色を堪能した後は下山。下山のときのほうが滑りやすいので注意してくださいね。

お茶処「天空の里 上ヶ流茶園」で休憩

駐車場にはお茶の販売店しかありません。

何か休憩できるところはないかなと思い、バイクでちょっと下ってみると、駐車場から少し下ったところにお茶処「天空の里 上ヶ流茶園」がありました。青色の道は車で駐車場へ向かう道、赤い点が駐車場です。通り道ではないので、注意しましょう。

ジェラートののぼりに釣られて「天空の里 上ヶ流茶園」へやってきました。

入口は超狭い。倉庫を改築して作ったのでしょうか。私はこういう手作り感のある建物が大好きです。

店内は6人かけのテーブルが3つあり、私が来たときは2組が座っていました。ここ「天空の茶畑」は秘境ですので観光客がどっと訪れることはないでしょうが、最近のブームは想定外だったかもしれません。

店内には様々な上ヶ流茶が販売されています。

けっこう芸能人も来ているんですね。芸道人には詳しくないのですが、戦場カメラマンだけはすぐに分かりました。

さざれ石の贈呈式には、霊長類最強の吉田沙保里さんも参加されたようです。

メニューは大きく分けて2つ。一つ目は抹茶を練りこんだ抹茶そうめん。季節の天ぷらとジェラートがいただけます。

もう一つは上ヶ流プレミアムセットと上ヶ流三昧セット。プレミアムセットにはロールケーキが付きます。

私が頼んだのは、上ヶ流三昧セット。

のぼりに釣られて入りました。メニューを見る前にジェラートだけでも食べられますか?と店頭で聞いたので、ロールケーキを食べ逃しました。

お茶は温かいのと冷たいのが選べます。暑いのを頼んだところ、ちょっと驚かれたのは、最近暖かいからでしょうか。やっぱりお茶は温かいほうがおいしいですよね。

待っている間に、お店の方から春日茶についてお話が聞けました。お店のある上ヶ流茶園では、春日茶の中でも100%無農薬のお茶を上ヶ流茶として商標を取って販売しているとのことでした。

ジェラートの前に、お店の方が「サービスです」とお茶の天ぷらを出していただけました。お茶の天ぷらって、本当にお茶の葉っぱを天ぷらなんです。都会ではできない、産地ならではのお茶の楽しみ方ですね。抹茶塩をかけて頂きました。

これは美味い!お茶の香りが口いっぱいに広がってきます。日本茶によくある甘みのあるお茶ではなく、少し苦みを感じる天ぷらでした。これが在来種の味というものなんですね。

ジェラート、お茶菓子と一緒に、暖かい茶をお持ちいただきました。

ジェラートはちょっと甘め。遊歩道を歩いて疲れた身体には最高です。お茶の見た目は色が薄いのですが、ちょっと苦めのお茶の味が口いっぱいに広がって気分が落ち着きます。

甘いジェラートとちょっと苦いお茶。これ以上ベストな組み合わせがあるのでしょうか。。。

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ちょっと寄り道して「さざれ石」見学へ

せっかく揖斐の春日地区へやってきたので、国家「君が代」に詠まれている「さざれ石」を見に行くのはいかがでしょうか。

距離は「天空の茶畑」から14kmほど。GoogleMapには1時間ほどと出ますが、整備された山道なので、30分足らずで到着できます。

途中にはさざれ石公園への案内板があります。

駐車場は白線も引いていない砂利の駐車場。どこに止めていいのかわかりませんが、適当に止めて、石板を読みました。

さざれ石までは林道を300mほど歩きます。人は誰もいません。心地よい風が吹いていました。

階段を登り切ったところに、看板がありました。「君が代」は、1200年前に詠まれた歌だったんですね。

さて、目的のさざれ石を見てみましょう。中曽根元総理の名が綴られた石碑が建っていますね。

さざれ石を拡大。確かに苔がむしている?状態なのがわかりますね。

正直、これだけなんですけど、さざれ石を見れただけでも感動です。

まとめ

「天空の茶畑」は、想定以上に最高の場所でした。マチュピチュのような遺跡はありませんが、きれいに並んでいる茶畑は遺跡とかけても全然ありだと思います。

お茶を見下ろすのが日本らしいと言えば日本らしい、でもマチュピチュのような絶景が楽しめる「天空の茶畑」。ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

山のぼりは下りも含めて1時間程度。小学生低学年の子どもでも上ることができそうですよ。

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