国際線特典航空券の幼児運賃(2歳未満)を調査しました

マイルを貯めて特典航空券で家族で海外旅行をする。

マイルを貯めているマイラーにとって、特典航空券を発券するときは、自分のスケジュールと空席状況とをにらめっこしながらも、ある意味楽しい時間です。

特典航空券を発券するとき、大人だけなら表示額通りにマイルと諸税を支払うだけなので、特に悩むことはありません。

一方、家族旅行の特典航空券を発券するときに、金額がわからず悩むのが子供運賃や2歳未満の幼児運賃です。

子供運賃は大人運賃の70%なので、特典航空券として発券してしまうことが多いと思いますが、幼児運賃は大人運賃の10%。特典航空券はさすがにもったいないなと思ってしまいます。

でもちょっと待てよ、10%っていったいいくらなんだ?と思ったことはありませんか?私はANAのマイルを貯めているのですが、そのANAマイルで特典航空券を発券するとき、とても悩んでいろいろと調査したので、その結果をまとめたいと思います。

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シンガポールへの特典航空券でシュミレーション

ANAはスターアライアンスメンバーです。日本から近いアジアのスターアライアンスはANA、タイ航空、シンガポール航空、エバー航空の4社があります。

これらを使って行けるところで一番端同士の日本とシンガポールを選びました。日本は私が拠点としている名古屋としました。東京発着も調べましたが、名古屋発着と比べてほとんど違いはなく、日本国内であれば大きな金額の違いはないようでした。

なお、今回はANA便のみの国際線特典航空券ではなく、スターアライアンス運航便を利用する、提携航空会社の特典航空券で検証しました。なぜANA便ではないのか。それは別記事で明らかにしようと思いますが、私の希望するフライトがなかったためです。

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ANAマイルを使った提携航空会社の特典航空券の幼児料金を調査

それでは、ANAマイルを使って提携航空会社の特典航空券の幼児料金を検証しようと思います。

ケース①:名古屋発、バンコク経由シンガポール行き(タイ航空、シンガポール航空)

名古屋とバンコクの往復は1日2便を飛んでいるタイ航空を選択しました。セントレアで1日2便以上飛んでいるスターアライアンスのエアラインは少ないんです。

なぜ、帰りにシンガポール航空を利用したのか。それは、できる限り本拠地の空港を使いたかったんです。バンコク発であればタイ航空、シンガポール発であればシンガポール航空というような感じです。

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座席不要の幼児の特典航空券を発券するには、エアラインに電話するしかありません。ということで、ANAの予約センターへ電話しました。その結果、幼児の料金は約41000円ということでした。

2歳未満の幼児料金は以下の記事にまとめた通り、大人運賃の10%です。

 

ではどの運賃の10%なのか。いろいろと調べてみた結果、大人のエコノミークラス正規料金が40万弱ということで、一番近い金額だと思われます。

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参考までに、この時期の大人運賃の最安値は5万円台です。席を占有できないのに4万以上するのは、ちょっと納得がいきませんね。

ちなみに、同じ区間をビジネスクラスで予約した場合は、幼児運賃は49000円とのことです。正規料金が50万円くらいなので、49000円は正規料金の10%ということになるのですが、エコノミーの幼児運賃と1万円も違いがないのは、腑に落ちません。

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ケース②:名古屋発、バンコク経由シンガポール行き(タイ航空)

ケース②では、ケース①のシンガポール航空をやめ、全てタイ航空にしました。すべてタイ航空にしましたが、ANAマイルを使っていたので、ANAの予約センターに幼児料金を確認しました。その結果、ケース①と同じく、約41000円でした。

全然変わらないので理由を聞いてみると、ANAの方から「ANAで他社の特典航空券を発券するのは、正規料金扱いのものしか検索することができない。もしかしたらタイ航空に聞いたら安くなるかも」というアドバイスをいただきました。

そこで、タイ航空に問い合わせ。

その結果、約18000円という回答をいただきました。なお、ケース①の場合は3万円台後半になるとのことです。なぜ、金額が大きく違うのかというと、往復で同じ航空会社(この場合はタイ航空)を利用すると、大人は割引運賃が適用されるので、幼児運賃も安くなるとのことです。

タイ航空の運賃を検索したところ、最も高い運賃で13.6万円程度。なぜこれの10%が幼児運賃とならないのか不明ですが、最も高い運賃の10%程度という考えに概ね間違いはなさそうです。

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ケース③:名古屋発、バンコク経由シンガポール行き(タイ航空、シンガポール航空)

往復で同じ航空会社を利用すると安くなることがわかりました。

そこで、今度は名古屋からバンコクの往復をタイ航空、バンコクからシンガポールへの往復をシンガポール航空で行くことにしました。

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もちろん、タイ航空の利用区間はタイ航空へ、シンガポール航空の利用区間はシンガポール航空へ問い合わせます。

その結果、名古屋からバンコクへは12000円、バンコクからシンガポールへは5000円ということでした。合計で17000円。為替の違いもあるでしょうから、全てタイ航空を利用したのと、金額的にはほとんど違いないとみてよいと思います。

ちなみに、正規料金は40万円近くするので、ANAで幼児運賃を確認すると、4万前後になると思います。

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番外編:名古屋発香港経由シンガポール行き(キャセイ便、JALマイル利用)

キャセイはワンワールド加盟なので、ANAマイルは使えませんが、JALマイルやBAのAviosを利用することができます。

キャセイ便を利用してシンガポールへ行く場合は、香港経由となります。

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BAのAviosであれば、幼児の予約をすべてオンラインで完結することができるのですが、JALマイルの場合は、電話で発券するしか手がありません。

ということでキャセイに電話してみました。その結果、約8000円という衝撃プライスです!

キャセイは幼児運賃でも燃油サーチャージ(日本発香港経由シンガポール行きの場合、4000円)がかかります。それを差し引くと約4000円。エコノミーセーブの料金ですね。

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まとめ

マイル単価が高くなる特典航空券については、いろいろな方がまとめているので、今回はある意味ブラックボックスとなっている、大人が特典航空券を利用する場合の幼児運賃について調べてみました。

以下のルールを守ると、幼児運賃がお得になります。

①どこのマイルを使った特典航空券であっても、運航便のキャリアに連絡する。

②航空会社は往復で安い運賃を設定している場合が多く、往復を同じ航空会社にする。

これを守っていれば、不要に高い運賃を請求されることはありません。

一方で、キャセイの幼児運賃は他社に比べて劇的に安いため、BAのAviosを使った特典航空券で幼児といっしょに旅行する場合は、通常購入のほうがお得になる可能性があります。

なお、ANA便のみを使う場合や、通常の大人の特典航空券を発行する場合は、今回の検証結果が当てはまらないことが多いのでご注意ください。

最後に、特典航空券は一度発券してしまうと、一部のプログラムを除き、手数料が発生することが多いです。金額がわからず心配な方は、発券前に問い合わせすると概算を教えていただけるので、お問い合わせください。

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